受託測定サービス

今すぐ材料評価が必要な皆さまのために

測定システムの導入には時間やコストがかかります。 しかし、電子材料や機器の研究開発を効率的に進めるためには、すぐに役立つ信頼性の高い材料測定データが必要となる場面が多いです。 そのような重要なタイミングで、ぜひ当社の受託測定サービスをご活用ください。

受託測定の進め方

  1. お問い合わせと要望のヒアリング: お客様からの問い合わせを受け、測定の目的や要件、試料形状などを確認いたします。このステップは、正しい測定方法を選択するために重要です。
  2. 測定提案: お客様と相談のうえで、最適な測定手法、納期、価格を含む提案をまとめ、見積書をお出しします。
  3. ご発注: お客様所定の方法でご発注いただきます。
  4. 測定試料の送付: 日程に合わせて試料を弊社あてにお送りください。送料は往復それぞれ送り主負担を基本としております。
  5. 測定の実施: 弊社エキスパートが測定を実施いたします。
  6. 結果の報告: 測定結果をまとめた報告書(PDF)を提出します。数値データはExcelで提出します。
  7. 費用請求と支給品の返却: 測定結果に問題ない事をご確認いただきしだい納品請求書をお出しします。また、ご希望に合わせて測定試料を返却いたします。

試料送付先

〒653-0842
兵庫県神戸市長田区水笠通1-4-13
TEL 050-5370-0262

測定ラインナップ例

銅箔の導電率測定

基板用銅箔の表面粗さが、導電率にどれだけ影響を与えるか、ご存じでしょうか?
EMラボでは、銅箔単体はもちろん、樹脂に貼り付けた状態でも、その導電特性を10〜170 GHzにわたる幅広い周波数帯で評価することが可能です。
導電率は表面粗さに大きく左右され、周波数ごとに異なる挙動を示すため、実際に使用する帯域を含めた複数の周波数点での評価が不可欠です。
材料選定や製品性能の最適化に、ぜひ当社の測定技術をご活用ください。

ここがポイント!
  • 界面導電率の周波数特性を評価可能
  • スプリットシリンダ共振器、ファブリペロー共振器を組み合わせて10~170GHzのデータが取得可能
  • 誘電体が接着された銅箔も評価可能

粉体・液体の誘電率測定

「粉体や液体の誘電率測定は難しい」とお感じの方へ――
実は、適切な道具と正しい手順を用いることで、これらの材料からも非常に有用なデータを引き出すことが可能です。
測定をあきらめていた方、あるいはこれまで満足のいく結果が得られなかった方も、ぜひ一度、EMラボの受託測定サービスをご活用ください。
豊富なノウハウと独自の測定技術で、課題解決を全力でサポートいたします。

ここがポイント!
  • 粉体、液体の状態の誘電率が評価可能
  • 複数の機器を組み合わせて周波数特性も取得

誘電率の温度特性評価

温度による誘電率変化の正確な評価は、ミリ波帯アプリケーションの設計において極めて重要です。
しかしその一方で、測定が難しい領域でもあります。当社では、共振器法をベースにした高度な手法により、信頼性の高い測定データをご提供しています。

低誘電率・低損失材料の温度特性評価に対応しています。
10~80 GHzのスプリットシリンダを使用し、−50℃から150℃の広い温度範囲での誘電率測定が可能です。さらに、当社独自の温度可変型スプリットシリンダ測定システムの販売も行っております(詳細はこちら)。

また、Dバンド(110~170 GHz)の受託測定サービスを新たに開始しました。
ファブリペロー共振器を用いることで、最大90℃までの温度特性評価に対応。実際の動作環境に近い条件下で、より実用的なデータ取得が可能です。

ここがポイント!
  • 誘電率は温度に依存する
  • 温度によって変化する度合いは試料によって大きく異なる
  • 素材の使用が想定される環境での評価が重要

誘電率の温湿度特性評価

温度・湿度による誘電率の変化を的確に評価できます。
10、28、40 GHzのスプリットシリンダを用いて、所望の温湿度条件下で誘電率を高精度に測定可能です。

乾燥状態での温度特性評価と組み合わせることで、材料の温湿度依存性を多角的に解析できます。
たとえばMPIとLCPの評価例では、以下のような違いが明確に現れています:

  • MPI:湿度が上昇すると誘電正接(tanδ)も増加
  • LCP:温度上昇に伴い誘電正接が上昇

このように、材料ごとの応答特性を把握することで、用途に応じた最適な選定が可能になります。
なお、10~40 GHz対応の「誘電率温湿度特性評価システム」の販売も行っています。
詳細は製品ページをご覧ください。

ここがポイント!
  • 誘電率は温度だけでなく湿度にも依存する
  • 温度や湿度によって変化する度合いは試料によって大きく異なる
  • 素材の使用が想定される環境での評価が重要!