受託測定

今すぐ材料評価が必要な皆さまのために

測定系の導入には時間とコストがかかります。 一方、電子材料や機器の研究開発を効果的に進めるために、待ったなしで、有効な材料測定データが必要となることが多々あります。 このようなニーズに応えるため、EMラボは受託測定を重要視しています。 弊社には、整備された測定系と材料測定のノウハウがあります。ぜひ、ここぞという場面でご活用ください。お客様にとって意味のある正しいデータを迅速にお出しすることをお約束します。
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試料の加工について

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豊富な測定ラインナップ:1 GHz~330 GHzの誘電率・透磁率測定に対応

超低損失材料から電波吸収体まで最適な評価を提案

周波数と評価パラメーターに応じて以下の2つの測定方法を提供しております。 共振器法を用いた誘電率測定は測定確度が高く、特に低損失材料(tanδ<0.01が目安)の評価になくてはならないものです。 ただし、共振周波数での測定に制限されます。(下表「共振器法 測定周波数一覧」を参照)
一方、Sパラメータ法(フリースペース法)は周波数特性を評価するのに有効です。また、誘電率・透磁率測定だけでなく斜入射による電波吸収体の反射特性などにも対応しています。 材料の透過特性の評価にも適しています。

粉体・液体の誘電率評価もご相談ください。

受託測定:共振器法、Sパラメータ法
共振器法 測定周波数一覧 (GHz)
空洞共振器 1, 2, 2.45, 3, 5, 5.8, 10
スプリットシリンダ 10, 20, 24, 28, 35, 40, 50, 60, 80
ファブリペロー Broad band(25-110),
Eband(60-90), Wband(75-110),
Dband(110-170), Jband(220-330)

銅箔の導電率測定 new

基板用銅箔の表面粗さによる導電率の違いが上限170 GHzで可能です。 銅箔単体、樹脂に張ったもの、いずれも評価可能です。 導電率は、表面粗さによって様々な周波数特性を示すため、 実際に使用する周波数を含む複数の周波数点で評価することが重要です。

銅箔粗しによる導電率の低下
  • 銅箔単体、樹脂に張ったもの、いずれも評価可能です。
  • 25-170 GHz、2.5 GHzおきに測定可能です。

粉体・液体の誘電率測定

適切な道具と手順で正確に測定いたします。

誘電率測定が難しそうな粉体や液体ですが道具と手順次第で驚くほど有用な 結果を得ることができます。測定をあきらめていたり、 満足のいく測定結果が得られずにお困りの皆様、ぜひEMラボの受託測定をお試しください。

液体測定例18-330 GHz: フリースペース

オリーブオイルとエタノールの誘電率を樹脂製のサンプルホルダに注入して測定。 周波数バンドが変わっても切れ目なく誘電率が測定されている。

受託測定:液体

粉体測定例1-10 GHz: 空洞共振器

比較的低損失の粉体3種を空洞共振器 を使用して1, 2, 5, 10 GHzで測定。粉体Cは周波数によって誘電正接が変化することが確認できる。

受託測定:粉体

セラミックス誘電率受託測定 new!

スプリットシリンダを使用して誘電率50程度までのセラミックスの誘電率評価が可能になりました。

たとえば以下の測定例(灰色)のように厚さ550µmのアルミナ(誘電率10、誘電正接10^-4以下)が正確に評価できます。 また、PTFEなど低誘電・低損失の材料であれば厚さが1mmあっても測定できるようになりましたので、フィルムにするのが難しい材料であっても正確な誘電率・誘電正接評価が可能になりました。測定例中 茶色のデータが厚さ 1mmのPTFEを評価したものです。

受託測定:セラミック誘電率
受託測定:セラミックtanD

注:試料なしの状態とくらべて共振周波数の変動が大きいため、試料を入れた状態での共振周波数が横軸になっています。

誘電率温度特性の受託測定

10 GHz~80 GHzまでのスプリットシリンダを使用して、-50℃から150℃の範囲で、低誘電率・低損失材料の評価が可能です。

Dバンド(110 - 170 GHz)の受託測定サービスを開始いたしました。 ファブリペロー共振器を用いて最高90℃までと、実動作に近い状態での温度特性評価が可能になりました。

ミリ波帯でのアプリケーションの広がりに伴い重要度がますます高まる一方で、正確な評価が難しいのが温度特性の評価です。 共振器法をベースに、正確な測定を実現しています。

スプリットシリンダ誘電率温度特性評価システム(10-40 GHz)は購入も可能です。 詳しくはこちらをご参照ください。

誘電率、誘電正接の温度特性評価装置
誘電率、誘電正接の温度特性評価装置
LCPの誘電率、誘電正接の温度特性評価例:40 GHz
LPC樹脂の温度特性評価@40 GHz
LCPの誘電率、誘電正接の温度特性評価例:80 GHz
LPC樹脂の温度特性評価@80 GHz

誘電率温湿度特性の受託測定

スプリットシリンダ(10, 28, 40 GHz)を使用して、所望の温度・湿度における複素誘電率の評価が可能です。

乾燥状態での温度特性評価と組み合わせることにより、材料特性の温湿度による変化を、効果的に評価できます。 以下のMPIとLCPの評価例では、両者の特性の違いが明らかになっています: MPIは湿度とともに誘電正接が上昇し、LCPは温度とともに誘電正接が上昇する。 (まず乾燥状態で-50~150℃の温特を評価し、さらに、加湿状態での測定を追加しています。)

誘電率温湿度特性評価システム(10-40 GHz)の販売を開始しました。

MPIとLCP:誘電正接VS温湿度
温湿度設定可能範囲は以下のとおりです。
温湿度設定可能範囲